EPAでのアレルギー症状、炎症性疾患の症状改善
潰瘍性大腸炎
潰瘍性大腸炎とは、原因不明の大腸粘膜の慢性炎症です。20歳~30歳ぐらいの人に多くみられ、下痢や粘血便、腹痛などといった症状が現れ、寛解と再発を繰り返す慢性的な疾患です。
細菌感染やアレルギー、または自己免疫などの心因性のものが原因として考えられます。臨床上でも心理状態や社会的なストレスによる発症、または症状悪化がみられることが広く知られています。こういったことから身体の治療とともに心理的な治療も必要とされます。
一般的な内科治療としては、大腸の炎症を薬で抑えながら、食事療法や絶食をすることで大腸の安静を保ち、緩解を待ちます。潰瘍性大腸炎の食事療法は食事療法だけでは効果があまり期待できず、あくまで薬物療法の補助として行われます。潰瘍性大腸炎食事療法は高エネルギー食を摂取することが基本です。
まずはご飯やパン、うどん、パスタ、お餅などといった炭水化物の摂取することです。このような炭水化物を摂取することは食事性の抗原になりにくく、十分なエネルギーを得ることができ、さらには便通も整えます。あとはたんぱく質ですが、おもなたんぱく質として、魚介類や大豆、大豆製品、肉類、卵、牛乳製品などがあげられますが、この中でも安全なたんぱく質といえば魚介類や大豆、大豆製品でしょう。
エイコサペンタエン酸(EPA)を含む魚介類などは、潰瘍性大腸炎にともなって起きる下痢症状に対して、プロスタグランジンやロイコトリエンと呼ばれる体内でEPAが合成した成分により炎症を抑え、症状を改善します。抗炎症作用はEPAだけでなく、同じn‐3系列脂肪酸にも認められています。